この記事で解決できるお悩み
- ビットコインとブロックチェーンって、なにが違うの?
- ブロックチェーンがすごいと聞いたことがあるけど、正直良くわからない…
- なんだか怪しい……
というお悩みはありませんせんか?
今後、ブロックチェーンは私たちの生活にかかせない技術になるといっても過言ではありません。
いまのうちに基礎知識を得ておくと、先行者優位にたてるかもしれませんよ。
この記事でわかること
- ブロックチェーンの概要
- ブロックチェーン技術で実現できること
- ブロックチェーンのメリット・デメリット
この記事を書いた人
Lily
この記事を書いている私は、投資歴3年の会社員です。
誰でもできる堅実な資産運用と暗号資産投資をしています!
将来に不安がある・・と言うあなたへ、“暗号資産投資のはじめの一歩”となるような情報を、わかりやすくお伝えします。
ブロックチェーンとは?
そもそもブロックチェーンとは何なのでしょうか?
ブロックチェーンとは
取引データを「ブロック」と呼ばれる形式にまとめ、それを時系列に鎖(チェーン)が連なるように保存する技術のことです。
またブロックチェーンは、取引データを複数のシステムが分散して保存・管理することから「分散台帳技術」とも言われています。
単一の管理システムで運用される仕組みとは異なり、仮に一部のシステムが停止してもブロックチェーン自体は稼働し続けます。
よくサーバーダウンやら、銀行のシステム障害などで、一定期間使えなくなったりしますよね。
ブロックチェーン技術ではそういったことがなく、動き続けるということです。
このブロックチェーン技術を活用したもので有名なものは、暗号資産(仮想通貨)ではないでしょうか。
ただ、暗号資産(仮想通貨)の取引はブロックチェーン技術の一つの活用例ということ。
この他にも所有者を電子的に証明できたりなど、社会の仕組みを一新するような、革新的な技術といえます。
ブロックチェーンの変遷
ブロックチェーンと仮想通貨のビットコイン、この二つはどちらが先に世にでてきたかご存じですか?
実は、世の中に登場した順番はビットコインが先で、その後にブロックチェーンという順番なんです。
ビットコインの起源は、2008年。
ネット上に「サトシ ナカモト」と名乗る人物の論文が投稿されたことから始まりました。
名前は日本人っぽいですが、現在もその正体は明らかになっておらず、とある国の数学教授だとか、研究所のチームなのではなど、いろいろな噂がとびかっています。
そのサトシ ナカモトが出した論文に記載されていたのが、ビットコインを実現するための方法であるP2P(ピアトゥーピア)を使った電子マネーシステムです。
ビットコイン誕生の経緯
サトシナカモトさんは、政府による度重なる経済への介入を嫌い、
誰も介入できずに公正に取引を記録し、決してダウンしない、新たなインフラを作るためにビットコインを生み出したと言われています。
そして、そのビットコインを通貨としての信用できるように担保する仕組みが、ブロックチェーンという技術だったのです。
ブロックチェーン技術で実現できること
それでは、ブロックチェーン技術を活用して実現できることはどんなことがあるのでしょうか?
ブロックチェーンができることとは、「取引の公明な記録を残すこと」です。
具体的に言うと、仮想通貨などの金融商品に限らず保険契約や、シェアリングサービス、食品のトレーサビリティ、著作権管理、美術品の所有権、医療サービス、行政手続きや投票まで、公明で透明な記録として残すことができる技術なのです。
一度正しくブロックチェーンに記録してしまえば、書き換えのできない公明な記録として残すことが可能。
また特徴として、パブリックチェーンであれば管理者を必要としないため、個人情報が中央集権的に集まることもなく、改ざんも困難なため見知らぬ個人間の取引でも、安心して取引が行えます。
ブロックチェーンを活用したサービス例
ブロックチェーン技術が暗号資産だけではなく、いろいろな用途があるということはわかったと思います。
では具体的に、どのような産業やサービスで活用できるのでしょうか。
そこで、参考になりそうな資料がありました。
平成27年に経済産業省が公表している「ブロックチェーン技術を活用したサービスに関する国内外動向調査」報告書概要に、
ブロックチェーン技術活⽤のユースケースとして、次のようにまとめられています。
私たちの生活に広く関わってくることがわかりますね。
それでは、実際にブロックチェーン技術が活用されている具体例をご紹介します。
ブロックチェーンを行政サービスに活用した具体例
世界的にみると実際にブロックチェーン技術をフル活用し、「デジタル先進国」と呼ばれている国が存在しています。
それが、エストニア。
エストニアはロシア連邦の西側に位置し、人口約130万人の国。
「e-Estonia(電子国家)」というスローガンを掲げ、官民を問わずITを積極的に活用しています。
そして、2009年のブロックチェーンの誕生以前から、IT化を進めていたエストニアは、2012年に世界で初めて国家レベルでブロックチェーンを運用した国となりました。
運用されているシステムは、エストニアのGuardtime社によって開発された「KSI ブロックチェーン」と呼ばれるもの。
現在、エストニアにおいてインターネットで完結する手続きは下記のとおり。
- 納税
- 投票
- 土地や法人の登記
- パスポートの発行
この他にも、銀行取引や保険はもちろん、医療情報も電子化されており、すべての行政サービスのうち99%がインターネットで完結するといいます。
逆に何がオンラインで手続きできないのか気になりませんか?
なんと、オンラインで手続きできないものは、以下の2つだけ!
- 結婚
- 離婚
なるほど。確かにこれはオンラインで完結できないほうがいいかもしれませんねw
そしてこの他にも、エストニアを一度も訪れたことのない外国人でもインターネットで「電子居住者」としての登録申請が可能で、世界中から約5万人以上が登録しているそう。
この、エストニアの電子政府は「利便性」と「透明性」をポリシーに掲げ、これらの行政手続きの記録にブロックチェーン技術を活用しており、国そのものがブロックチェーンスタートアップだと言われるほど。
日本で行政手続きといえば、まだまだ紙媒体が主流ですよね…
どんどん電子化を進めてほしい。
ブロックチェーンのメリット・デメリット
それでは、ブロックチェーン技術はいいことばかりなのでしょうか?
次からは、ブロックチェーンのメリットとデメリットをご紹介します。
ブロックチェーンのメリット
ブロックチェーンのメリットは以下の3つ!
メリット
- 改ざんされにくい
- システムがダウンしにくい
- 信頼性が高い
その1|改ざんされにくい
従来のデータ管理システムでは、組織や企業がシステムを管理・監視するため、不正な改ざんや攻撃、人為的ミスなどから、データを守れるかどうかはその管理する組織の信頼性や技術力にかかっています。
しかしブロックチェーンであれば第三者機関が不要です。
ブロックチェーンの各ブロックには、取引データと一緒に必ず前のブロックのハッシュ値が格納されています。
各ブロックを改ざんするとハッシュ値はまったく異なるものに変更され、整合性を保とうとすると過去のブロックのハッシュ値も変更しなければならないため、結果的に改ざんが困難な状況を作り出します。
このような仕組みにより、ブロックチェーンは強力な改ざん耐性のメリットがあります。
その2|システムがダウンしにくい
従来のサーバ・クライアント方式のネットワークでは、システムダウンの備えとして、中央の管理者がコストをかけてサーバへの投資や管理・運用を行ってきました。
しかし、こうした中央集権的な仕組みでは、万が一、管理者に問題が発生した場合、システム全体が影響を受けることになってしまいます。
一方で、ブロックチェーンでは、複数の同等な立場にあるコンピュータ(ノード)が多数集まって相互に通信するP2Pネットワークが使用されており、一部のコンピュータがダウンしてもシステム全体は動作し続けられるメリットがあります。
その3|信頼性が高い
従来の取引や契約は、相手を信用するか、仲介役となる権威のある第三者を信頼することで成り立っています。
しかし、ブロックチェーンという仕組みを活用すれば、そもそも相手や第三者を信用するということ自体が不要になります。
ブロックチェーンでは、情報共有と相互監視という仕組みによって高い信頼性が確立されています。
サービス提供者であっても、取引記録の書き換えや消去ができないということは、公的な記録を残したい場合にはとても大きなメリットとなります。
例えば会社や不動産の登記や、納税、年金の支払いなどの記録にブロックチェーンを使えば、書き換えや紛失のリスクをなくすことができます。
ブロックチェーンのデメリット
ブロックチェーンのデメリットは以下の3つ!
デメリット
- データを消せない、隠せない
- スケーラビリティ問題
- 取引データの巨大化
その1|データを消せない、隠せない
メリットの「改ざんされにくい」とは逆に、「データを消せない」というデメリットの面もあります。
例えば個人情報は、本人の求めに応じて削除する義務が個人情報保護法によって定められています。
そういった個人情報も、ブロックチェーンで管理しようとした場合、一度記録した情報は削除できなくなってしまいます。
さらに、個人情報は暗号化された状態ではあるものの、ネットワーク上の全ての参加者に情報が開示された状態となってしまうという難点も。
このような場合は、ブロックチェーンの性質がデメリットとなってしまうため、ブロックチェーン単体ではなく、外部のデータベース等と組み合わせるなどの工夫が必要となります。
その2|スケーラビリティ問題
スケーラビリティとは、取引の増加に伴い承認に遅延が生じる問題のことです。
通常、クレジットカードなどで決済する場合は、毎秒大量の決済処理に対応できるため一瞬で決済が完了しますが、ブロックチェーンでは決済が完了するまでに時間を要してしまいます。
これは、ビットコインのようなユーザー数の多いチェーンで起こりやすい問題のひとつで、1つのブロックに記録できる量が限られているために発生します。
世界的な決済手段として改善が必要とされており、現在では様々な方法で決済スピードを上げる方法が出てきているようなので、今後は徐々に解消されていくかもしれません。
その3|取引データの巨大化
実社会のなかで、ブロックチェーンの活用が進めば進むほど、ネットワークを飛び交う通信量と取引履歴として保持するデータ量は増えていく一方です。
そのため、最終的にその取引データは膨大なものとなります。
現在はコンピュータやネットワークの性能向上で通信量の増大に対応できていますが、
今後あらゆる分野でブロックチェーンが活用されるようになった場合、扱われる取引データの量はコンピュータやネットワークの性能向上、ストレージの増大では対応しきれなくなる恐れがあるのです。
さいごに
今回は、ブロックチェーン技術の概要についてご紹介しましたが、いかがだったでしょうか。
詐欺や怪しいものなんかではなく、これからの社会を変革していく、素晴らしい技術だということが分かったと思います。
将来的には、ブロックチェーンが社会に浸透し、私たち利用者は意識をすることなく当たり前のように、改ざんや不正のない透明な取引を行えるようになるのではないでしょうか。楽しみですね。
このブロックチェーン技術を活用したビットコインにも、私は期待しており、毎週コツコツとビットコイン積立をしています。
運用実績も公開していますので、興味があるかたはこちらの記事もどうぞ。
それではまた~・